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雑学


DURALEX
1945年創業。
Le département du LoiretのLa Chapelle-Saint-Mesminに本拠地を置く食器メーカー。
社名は、ラテン語の"dura lex, sed lex(悪法も又法なり)"に由来。
Phase 1
2021年1月、La Maison française du verreは3,500,000€でDuralexを買収。
同社はDuralexの競合ブランドLe Pyrex(パイレックス)の、米国以外の事業権を保有。
雇用の大部分を維持し、老朽化したUne usine d'Orléanの近代化など数千万ユーロ規模の投資による事業再生計画を策定。
特に販売と購買においてLe Pyrexとの商業的シナジーを創出することを約束。
Duralexの強化ガラスに関する知見は、設備が旧式ではあったがアメリカのブランドから注目された。
ピカルディとジゴーニュのブランドは古くからのベストセラーではあったが、変革の障壁ともなっており、より現代的なイメージの構築が必要であった。
Phase 2
2022年11月、エネルギー価格の高騰を受け、操業停止を余儀なくされた。
炉は待機状態とされ、250名の従業員は時短勤務とされた。
Phase 3
炉は2023年4月17日に操業を再開したが、この間の経営危機に対応するため15,000,000€の公的支援を受けた。
Duralexは2024年4月、20年間で4度目となる破産管財人の管理下に置かれ、これにより6か月の監理期間が設けられ、買収先が模索された。
7月、オルレアン商事裁判所は、従業員の60%が支持する、全従業員の雇用を維持したまま協同組合に移行する提案を承認。
Phase 4
ガラス製造にはエネルギーを大量に消費する。
2025年、エネルギー価格高騰により再び経営危機に陥った。
市民から当面の運転資金5,000,000€の援助を募ったところ、48時間以内に19,000,000€の寄付が集まった。


HOKA
2009年にAnnecyで創業。
SALOMONの元従業員であるNicolas MERMOUDとJean-Luc DIARDによって設立。
ブランド名はマオリ語(la langue du Maori de Nouvelle-Zélande)で「飛ぶ」を意味。
旧名はHoka One One(ホカ オネ オネ)
2013年にアメリカのフットウェア企業Deckers Brandsに買収され、現在はカリフォルニア州に本社を置く。
2021年12月に社名を「HOKA」へ変更。


鉄道

【サハE231-4601】
1文字目「車種」
  • ク○…運転台付き車両
  • モ○…モーター付き車両
  • クモ…運転台とモーター付き車両
  • サ○…運転台もモーターも付いていない車両
  • キ○…ディーゼルエンジン車両(※ローカル線多い非電化区間を走行)
2文字目「用途」
  • ○ハ…普通車
  • ○ロ…グリーン車
※かつて日本の列車は3つの等級に分かれていた。
一等が「イ」、二等が「ロ」、三等が「ハ」
1960年代に二等級制が採用され、一等の「イ」が消滅。しかし、「ななつ星 in 九州」「TWILIGHT EXPRESS瑞風」などで「イ」が復活。
アルファベットと数字前半…系統番号
E…JR東日本
数字後半…製造番号


千疋屋
果物の輸入・販売を専門とする日本の小売業者の屋号。
  • 1834年…千疋屋総本店(日本橋)…日本橋室町2-4-1
  • 1881年…京橋千疋屋…京橋1-1-9
  • 1894年…銀座千疋屋…銀座5-5-1
京橋と銀座の千疋屋は、総本店からのれん分けされた別の企業。
総本店の創業は1834年と大変古く、明治・大正時代から、高級な贈答品の代名詞として、「水菓(くだもの)の千疋屋」と呼ばれている。


コーヒーと紅茶のカップとソーサー
カップの中身をソーサーに移してから飲む習慣があった為、昔ソーサーは深めの構造だった。
紅茶は高温の熱湯で抽出した方が上手く淹れられるので、カップの口径を大きくし、液面付近の温度が下がりやすいようにした。
ただ、あまり重いカップを指で持ち上げるのは大変なので、カップの高さを低くすることで容量を減らした為、コーヒーカップよりも扁平になった。
コーヒーは紅茶ほど高温での抽出が必要無かったので、カップの口径を小さくし、液面付近の温度低下を抑え、全体的に冷めにくくした。
その分カップの高さを高くして容量を増やした為、ティーカップよりも背が高くなった。
また、コーヒーは味が濃く、本来は大量に飲むものではないので、ティーカップよりも容量が小さい傾向にある。

落語で噺家が本題を始める際に羽織を脱ぐ理由
羽織は洋装でいうジャケットで、客前に登壇する際は正装をするのが礼儀。
役に入る際、話の内容において町人等の役が多く、彼らは羽織を着ないので、役になりきる為に羽織を脱ぐ。

瓶ビールとグラス
江戸時代中期にオランダから瓶の状態で伝播。
明治時代に西洋料理店が急増。
1899年、日本初のビアホール(銀座8丁目)誕生。
日清戦争(1894~95)後及び日露戦争(1904~05)前の財政調整の為、1901年、酒税がビールにもかかるようになる。
資金力の弱い醸造場が廃業。
当時はビール会社の担当者が直接営業に出向いた。
アメリカで行われていたプロモーションで、ビール会社の名前が入ったグッズをお店に無料で配布。
日本独自のお酌文化と相乗して波及。

エレベーター内の鏡
車椅子でエレベーターに乗る際、扉に対面した形で乗る。
エレベーター内で方向転換をしなければ扉が一つしかないエレベーターの場合、後ろ向きに降りる事になる。
その際、背後の状況がわかるように鏡が正面に設置してある。

蟹の身をほじるあの道具の正式名称
蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具

スピン(本)
本の背表紙の上部に直接糊付けされるか、または背表紙か花ぎれと背の間で接着される、しおりとして使用する平織りの紐。
日本独自の表現。
和装本・大和綴じでは栞紐は無かった。
栞紐は洋装本の仕様であり、明治以降になって現出。
なお、和綴本の場合には、造本の関係もあり、通常はスピンを付けない。
現在使われる意味での「文庫本」を生み出した岩波文庫(1927年発刊)は、栞紐付きの造本を行い、後発各社の文庫本もこれを踏襲。
しかし、コストダウンの観点などから栞紐の廃止が進み、岩波文庫も1970年に廃止。
このため長らく、スピンのある文庫本は新潮文庫のみとなった。
スピンの存置は、新潮文庫編集部の積極的な方針による。

旭日旗
旭日旗の意匠は日章旗同様、太陽をかたどっており、大漁旗や出産・節句の祝い旗等、日本国内で現在までも広く使用されているものであり、特定の政治的・差別的主張である等の指摘は当たらない。
政府として、韓国を含め国際社会に向けて、旭日旗の掲示が政治的宣伝にならないという考えを累次の機会に説明しており、今後ともそうした説明を継続していきたいと考えている。
2021年5月18日加藤勝信官房長官記者会見午前抜粋。

書類送検
刑事事件上、逃亡の恐れが無い、証拠隠滅の恐れが無い等の理由から、被疑者を逮捕する要件を満たさない場合。
また、逮捕の要件は満たしているものの、警察があえて逮捕の必要がないと判断する場合、警察は適宜被疑者を呼び出して取り調べをするなどの捜査を進める。
その間、被疑者はそれまでと同じ社会生活を送りながら何度か警察署に出向いて取り調べを受ける。
そして警察は、取り調べの結果などを書類にまとめて検察庁に送る。
それ以降は検察官が主体となって取り調べ等の捜査を行う。
これが「書類送検」。
送検(検察官送致。刑事事件を処理する権限と責任が警察から検察へ移ること。)のうち、その時点で被疑者が身柄拘束されていないものの事。
「書類送検」は、刑事訴訟法には無く、単なるマスコミ用語。
一般的には「逮捕」よりも軽い処分で終わる場合が大半だが、その保証は法律上無く、書類送検後も、公判にかけられて懲役刑や罰金刑、数は少ないが実刑に処されることもある。

収入印紙

  • 5万円以上100万円以下で200円
  • 100万円超200万円以下で400円
消費税額が明らかにわかる記載の場合、本体価格のみ印紙税の対象。
クレジットカード決済の場合、カード払いである事が明記されていれば印紙は不要。
レシートにも印紙を貼る義務がある。

収入印紙を貼らない、適切な額分を貼らなかった場合
  • 本来の印紙税額に加え、その2倍に相当する金額を払う。
  • 自己申告の場合、本来の印紙税額に加え、その10%の金額を払う。
  • 消印の不備は、その収入印紙の金額と同額を払う。
  • 故意に印紙を貼らなかった場合、「1年以下の懲役若しくは20万円以下の罰金、またはその両方が課せられる」
本来収入印紙を貼る必要がない書類に印紙を貼った場合、所定の手続きを踏めば還付される。
収入印紙を貼る必要がある契約書等に収入印紙が貼られていなくても、その契約自体が無効になることはない。

飲食店の違い

Le bistrot
大衆食堂。
安酒を指すbistouilleが語源。
La brasserie
ビアホールのように酒と食事を提供する店。
1870年からの普仏戦争を契機にアルザス・ロレーヌ地方からパリに移住した人々が始めた、ザワークラフトとビールを提供する店が起源。

お土産
元々は「その土地の特産物」を御裾分けするという意味から、土産(とさん)という言葉が平安時代から用いられた。
更に、「見て差し上げる」という意味から「見上げ(みあげ)」という言葉が生じ、読みやすいように「みやげ」と変化し、土産(とさん)を当て字で「みやげ」と読むようになった。

映画館でポップコーンを食べる理由
調理工程でポンポン跳ねる様子がエンターテイメントだとされ、縁日やサーカスで販売。
1927年のトーキー映画誕生でそれまで教養人向けだった映画が大衆化。
1929年の世界恐慌で、気晴らしの為に映画館へ人が押し寄せる。
このとき、比較的安価で生産できるポップコーンが注目。
しかし、それまで飲食不可の館内にお菓子を持ちこむことに、劇場オーナーたちは難色を示し、かつ適切な換気が出来ていなかったため、観客は秘密裏に外で購入したポップコーンを持ち込んだ。
あまりにも客がポップコーンを持ち込む為、オーナーは映画館のロビーでお菓子を販売する権利を、手数料を払った商人たちに与える。
しかし、道で売ると映画館へ向かう人と通行人の両方から需要があり、商人たちは手数料を払ってまで映画館ロビーで販売する権利を買う気になれなかった。
しかし1930年代にはポップコーン販売を館内で行った映画館とポップコーンマシーンを導入していない映画館とで収益に大きな差が出た。
その上、第二次世界大戦に入ると、キャンディーやソーダなどに使われる砂糖が不足し、益々ポップコーン需要が高まった。
1960年代に入ると、テレビの普及により映画館の売上が減少。
しかし、1970年代には電子レンジが普及し、一般家庭でもレンジを使って簡単にポップコーンを作ることが出来るセットがポップコーンのエンターテイメント性を存続させた。
ポップコーンは材料費がかからない為、売店の利益率は85%ほどで、これは映画館の収益全体の46%を構成する。

モーグリ
本名は「ハッツミカミネ・ロウトヨウスケ・エリプルチ」
Military Operation Organization Guidance Logistics Expert
Military Operation Guidance

作と著の違い
作は、小説や詩などの文学的な創作の作者。
著は、随筆や評論などの創作物以外の著者。

ハワイ
ハワイは太平洋プレートに乗って移動しており、毎年6~8cmずつ日本に近づいている。
ただ、太平洋プレートは日本列島の近く(日本海溝など)で別のプレートの下へ沈み込んでいる為、ハワイが将来的に日本と陸続きになる事はない。

Hic Rhodus, hic salta!
ここがロドスだ、ここで跳べ
イソップ寓話に基づくラテン語
ペリー・インデックス33番目の寓話「法螺吹」

Fluctuat nec mergitur
たゆたえども沈まず


症候群
le syndrome

ミュンヒハウゼン症候群
虚偽性障害の一。
周囲の関心や同情を引く為に病気を装う、自傷行為に走る。
代理ミュンヒハウゼン症候群
ミュンヒハウゼン症候群の一形態。
傷害の対象が自分自身ではなく何か代理のものであるような精神疾患。
多くの場合、傷害対象は自らの子や要介護者であるため、児童虐待、高齢者虐待、障害者虐待と同列に挙げられる。

青い鳥症候群
チルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、意外と幸せの青い鳥は身近にあることに気付かされる。
このことから、「今よりもっと良い人が現れる」「今よりもっと良い仕事が見つかる」など、現実を直視せず根拠の無い「青い鳥」を探し続ける人を指す。

アスペルガー症候群
コミュニケーションや興味について特異性が認められるものの言語発達は良好な、先天的なヒトの発達における障害。
特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られることもある。

ハイランダー症候群
身体的に年を取らない奇病。
死の直前の数日で急激に老け込む。
科学的根拠や実例は皆無。

アライグマ症候群
潔癖症

ウェルナー症候群
早老症

エコノミークラス症候群/ロングフライト症候群
静脈血栓塞栓(そくせん)症。
肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症を併せた疾患概念。
下肢や上腕その他の静脈において血栓が生じ、静脈での狭窄、閉塞、炎症が生ずる疾患。

エルサレム症候群
エルサレムを訪問することで引き起こされる、宗教を題材とする脅迫的思考、妄想、その他の一連の心理現象を指す。

パリ症候群
異文化における適応障害の一種。
カルチャーショックの一種。
「流行の発信地」などといったイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す。

サヴァン症候群
知的障害や自閉症などの発達障害等のある人が、その障害とは対照的に優れた能力、偉才を示すこと。
また、ある特定の分野の記憶力、芸術、計算などに高い能力を有する人を示す

スタンダール症候群
フランスの作家スタンダールが1817年に初めてイタリアへ旅行した時にフィレンツェのサンタクローチェ聖堂内部のフレスコ画を見上げていた時に、突然眩暈と動揺に教われて暫く呆然としてしまったということから同様の症状を呈した外国人観光客に命名した。
憧れのイタリア美術を目の当たりにして作品の中に吸い込まれた説と、上を見上げる姿勢が多くなり、その為に眩暈や吐き気などを催した説。

ストックホルム症候群
誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者について、被害者が生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築く事。
実際にストックホルムで起きた事件に由来。

ナイチンゲール症候群
看護提供者が患者に対して、基本的なケア以上の関係がないにもかかわらず、恋愛、性的感情を抱いてしまう状況を指す。

ピーターパン症候群
パーソナリティ障害。
大人という年齢に達しているにもかかわらず、精神的に大人にならない男性を指す言葉。


法則
la loi variée

メラビアンの法則
言葉そのものや話し方と表情が矛盾していた場合、視覚情報が最も参考になるという法則。
「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」

パレートの法則
ある事象の2割が、全体の8割を生み出している。

アンナ・カレーニナの法則
多数の要素によってその成功、失敗が左右されるような事象について、失敗の原因がたくさんありうることを指す法則。
ロシアの文豪レフ・トルストイが1877年に発表した長編小説に由来。
同作の「すべての幸せな家庭は似ている。不幸な家庭は、それぞれ異なる理由で不幸である。」という書き出しに起因。


効果
un effet

バーナム効果
星座占いなど個人の性格を診断するかのような準備行動が伴う事で、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格を表す記述を自分にだけ当てはまる性格だと捉えてしまう心理現象。

サブリミナル効果
意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れる効果。

ドップラー効果
音波や電磁波などの発生源(音源、光源等)と観測者との相対的な速度の存在によって、音と動く物体の波の周波数が異なって観測される現象。

プラシーボ効果
「偽薬効果」とも言われる。
本当は薬ではない成分の偽薬を投与したにもかかわらず、症状が回復したり和らいだりする現象。

ラチェット効果
特定の事象が発生した後に一連の行動を逆転させることの難しさを示すもので、片方向への移動を可能にし、反対方向には固定または締め付ける機械式ラチェットに似ている。
所得水準が下がっても、生活水準を保とうとする事。

ウェルテル効果
マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象。
ゲーテ著「若きウェルテルの悩み」に由来。
日本では、18世紀前半に活躍した近松門左衛門の作品「曽根崎心中」「冥途の飛脚」」「心中天網島」等の影響で心中が多発。
1933年に女学生が三原山火口へ投身自殺したとの報道後、この年だけで129人が三原山火口へ投身自殺した。
1986年、アイドル歌手の岡田有希子が18歳で飛び降り自殺すると、30名余の青少年が同様の自殺。
1998年、X JAPANのhideが自宅で急逝した件が自殺だったと報道されると、ファンの自殺が急増。

カリギュラ効果
禁止されるほどやってみたくなる心理現象。
ローマ帝国皇帝カリグラをモデルにした1980年のアメリカ、イタリア合作映画「カリギュラ」があまりに過激な内容だった為、ボストンなどの一部地域で公開が禁止され、かえって衆目を集めた事に起因。

コンコルド効果
別名「埋没費用効果」。
或る対象への金銭的、精神的、時間的投資をし続けることが損失に繋がるとわかっていても、それまでの投資分を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。
超音速旅客機コンコルドの商業的失敗が由来。

リンゲルマン効果
共同作業をする人数が増えるほど各個人の作業への貢献度が低下する現象。

ダニング=クルーガー効果
認知バイアスの一種。
実際よりも能力が高い、容姿が良い、正しい価値観を持っているといった過大評価をしてしまう心理傾向。
つまり、無能なのに有能だと思い込んでいる状態。


その他色々な現象

テセウスの船
パラドックスの一つ。
ある物体のすべての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言えるのか、という問題。
テセウスがアテネの若者と共にクレタ島から帰還した船には30本の櫂があり、老朽化した材木は徐々に新たな材木に置き換えられていった。
全部の部品が新しくなってもそれは同じ船と言えるのか否か。

ラプラスの悪魔
Démon de Laplace
主に近世・近代の物理学分野で、因果律に基づいて未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念。
「ある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つがゆえに、未来を含む宇宙の全運動までも確定的に知りえるという超人間的知性のこと。
フランスの数学者Pierre-Simon Laplaceが提唱。

学問の発達により、近世・近代には様々な自然現象がニュートン力学(古典物理学)で説明できるようになった。
現象のメカニズムが知られると同時に「原因によって結果は一義的に導かれる」という因果律や「全ての出来事はそれ以前の出来事のみによって決定される」といった決定論の考えを抱く研究者も現れるようになった。
その一人が、18世紀の数学者で天文物理学者でもあったラプラスである。
彼の持つ世界観は、あらゆる事象が原因と結果の因果律で結ばれるなら、現時点の出来事(原因)に基づいて未来(結果)もまた確定的に決定されるという「因果的決定論」とでも言うべきものである。
確率の解析的理論(1812年)
もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。
つまり、世界に存在する全物質の位置と運動量を知ることができるような知性が存在すると仮定すれば、その存在は、古典物理学を用いれば、これらの原子の時間発展を計算することができるだろうから、その先の世界がどのようになるかを完全に知ることができるだろう、と考えた。
この架空の超越的な存在の概念を、ラプラス自身はただ「知性」と呼んでいたのだが、後にそれをEmil Heinrich du Bois-Reymondが「ラプラスの霊(Laplacescher Geist)」と呼び、その後広く伝わっていく内に「ラプラスの悪魔(Laplacescher Dämon)」という名前が定着することとなった。
この概念・パラダイムは、未来は現在の状態によって既に決まっているだろうと想定する「決定論」の概念を論じる時に、ある種のセンセーショナルなイメージとして頻繁に引き合いに出された。
ラプラスの死後、20世紀に入って量子論が台頭してくると、古典物理学では説明できない矛盾した現象が知られるようになり、ラプラスの悪魔という概念も既に古いもの、とされることが多くなった。

シュレディンガーの猫
物理学的実在の量子力学的記述が不完全であると説明する為に用いた思考実験。

ライナスの毛布
人が物などに執着している状態を指す。
漫画「ピーナッツ」に登場するライナスがいつも肌身離さず毛布を持っていることに由来。

ロンギヌスの槍
イエスの死を確認するために槍を刺したローマ兵は伝統的にロンギヌス(羅:Longinus)と呼ばれている。
ロンギヌスは後世の創作だが、実際にイエスに槍を刺した人物がいたかどうかについては定かではない。
彼は白内障を患っていたが、槍を刺した際に滴った血がその目に落ちると視力を取り戻した。
それを契機として彼は洗礼を受け、後に聖ロンギヌスと言われるようになった。

不気味の谷現象
人型ロボットやCGなどの人工物が、人間の姿に似ていくにつれて好感や親和感を持つようになるものの、あまりに人間に近づきすぎると突然強い違和感や恐怖感、嫌悪感を抱くようになる心理的現象。
1970年にロボット工学者の森政弘によって提唱。


偉人
le grand homme

リンドバーグ(Charles Augustus Lindbergh)
世界で初めて大西洋単独無着陸飛行を成し遂げた米飛行家。
1927年に大西洋単独無着陸飛行を成し遂げているが、単独で成功したのはリンドバーグが初めてだが、1919年にジョン・オールコックとアーサー・ブラウンが成し遂げている。
また、パリ上空で「翼よ、あれがパリの灯だ!」と叫んだと言われているが、これは後世の脚色であり、リンドバーグ自身は自分がパリにいることさえわからなかった。
彼が実際に発した最初の一言は、「誰か英語を話せる人はいませんか?」という説と、「トイレはどこですか?」という説の2つ。

グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)
世界初、実用的電話を発明した事で知られている発明家のグラハム・ベル。
彼が1876年に世界初の実用的電話を発明した際、電話を通して最初に発した一言は「ワトソン君、用があるからちょっと来たまえ。」だそう。


実は言ってない名言集

「翼よあれがパリの灯だ」リンドバーグ
リンドバーグ自身は自分がパリにいることさえわからなかった。
彼が実際に発した最初の一言は、
「誰か英語を話せる人はいませんか?」という説と、
「トイレはどこですか?」という説の2つが存在している。

「パンが無ければお菓子を食べれば良いじゃない」マリー・アントワネット
原文は"Qu'ils mangent de la brioche."
「彼らはブリオッシュを食べるように」
当時のブリオッシュはお菓子扱いだった。

「地球は青かった」ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリン
正くは「空は非常に暗かった。一方、地球は青みがかっていた」が正解。

「敵は本能寺にあり」明智光秀
江戸時代中期頃に成立した軍記『明智軍記』の作者による創作。

「それでも地球は回っている」ガリレオ・ガリレイ
実際には弟子の創作。
ガリレオは地動説を放棄することで極刑を免れたので、このような発言が記録に残っていれば無事では済まなかった。
また、周囲にわからないようにイタリア語ではなくギリシャ語で呟いたとも言われているが、当時屈指のインテリ揃いの裁判所で通用するはずもない。

「ブルータス、お前もか」ユリウス・カエサル
ほぼ即死に近い状態でこの言葉を発することはできなかったとされている。
上記の言葉を定着させたのはウィリアム・シェイクスピアと言われている。

「余の辞書に不可能の文字は無い」ナポレオン・ボナパルト
原文は"Impossible n'est pas français."
「不可能という文字はフランス語には無い」
または
「不可能という言葉はフランス語的ではない」
「余の辞書に」というフレーズは意訳。
また、この言葉自体が後世の創作であるとも言われている。

「板垣死すとも自由は死せず」板垣退助
暗殺未遂事件を報じた新聞社の創作説が有力。
一説には秘書の内藤魯一の発言とも言われる。
何しろ襲撃当時は「痛いがーやきぃ、早よう医者を!」と叫んだと言われたり、本人が自伝で「一言も出なかった」と回想しているくらい。
また、病院で見舞客に笑いながら言っていたという説もある。
ちなみに板垣退助は1919年に肺炎で死去しており、享年83歳。


エスニックジョーク
La blague internationale

ゾンビ
Le zombie
3人の男がゾンビから逃げようと各々が車に乗り込んだ。
3 hommes prennent chaque voiture pour s'enfuir des zombies.
  • アメリカ製…燃費が悪くて動かない。
    La voiture américaine ne marche pas puisque ça consomme beaucoup d'essence.
  • 中国製…壊れていて動かない。
    La voiture chinoise ne marche pas puisque c'est en panne.
  • 日本製…ゾンビが前にいると止まる。
    La voiture japonaise ne marche pas puisqu'il y a quelqu'un devant la voiture.

魔法のランプ
La lampe merveilleuse
国際色豊かな会社にランプの魔人が現れ、社員それぞれの願い事を叶えると言った。
  • アメリカ人…カリブのリゾートへ行きたい。
  • フランス人…南仏のリゾートへ行きたい。
  • イギリス人…実家でティータイムを楽しみたい。
  • ロシア人…故郷でバレエを鑑賞したい。
  • 日本人…今いなくなった社員を戻してくれ。仕事が進まない。

嘘吐き
Le menteur
アメリカでは、嘘吐きは弁護士になる。
Aux États-Unis, le menteur devient avocat.
日本では嘘吐きはマスコミになる。
Au Japon, le menteur devient communications de masse.
中国では、いまだに一人も嘘を吐いた者はいない。
En Chine, il n'y a aucun menteur.

馬
大富豪が青い馬を見つけてきたら賞金を出すと言った。
  • イギリス人…青い馬がいそうな未開の地へ行くべく旅行の準備を進める。
  • ドイツ人…青い馬が本当にいるかどうか博物館や図書館で調べる。
  • フランス人…青いペンキを買いに行く。
  • スペイン人…賞金をもらった気になって前祝いを始める。
  • 日本人…品種改良を重ねて青い馬を作ろうとする。

自粛
Le confinement
コロナ禍において各国政府が国民に外出を控えるように求める。
  • アメリカ…外出は正義に反する。
    La sortie n'est pas de juctice.
  • イギリス…外出は紳士的でない。
    La sortie n'est pas courtois.
  • 中国…外出したら拘束する。
    Si vous sortez, on vous contraint par corps.
  • ドイツ…外出しない規則だ。
    Selon la règle, ne sortez pas.
  • イタリア…外出するとモテない。
    Si vous sortez, vous n'avez pas du succès auprès des femmes et hommes.
  • フランス…外出しろ。
    Sortez.
  • 日本…外出の自粛を要請します。
    On vous demande le confinement.

学会
Le congrès
国際的な学会の場で遅刻してしまった為に発表の持ち時間が半分になってしまった。
  • アメリカ…内容を薄めて時間内に収める。
  • フランス…普段通りで次の発表者の時間に食い込んでも止めない。
  • ドイツ…普段の2倍のペースで喋る。
  • イタリア…普段の雑談を省けば時間内に収まる。
  • 日本…遅刻はありえない。


七つの大罪
Les péchés capitaux(7 grands péchés)

傲慢
L'orgeuil
悪魔…ルシファー(Lucifer)
幻獣…グリフォン(Griffon)
動物…ライオン、孔雀(le paon)
⇔ 美徳…謙虚(la modestie)
憤怒
La colère
悪魔…サタン(Satan)
幻獣…ユニコーン(la licorne)
動物…狼(le loup)
⇔ 美徳…忍耐(la patience)
嫉妬
L'envie
悪魔…レヴィアタン(Léviathan)
幻獣…マーメイド(la Sirène)
動物…蛇(le serpent)
⇔ 美徳…感謝(la gratitude)
怠惰
La paresse
悪魔…ベルフェゴール(Belphégor)
幻獣…フェニックス(Phénix)
動物…熊(l'ours)
⇔ 美徳…勤勉(une assiduité)
強欲
L'avarice
悪魔…マモン(Mammon)
幻獣…ゴブリン(Gobelin)
動物…狐(le renard)
⇔ 美徳…慈善(la charité)・寛容(la tolérance)
暴食
La gourmandise
悪魔…ベルゼバブ(Belzébuth)
幻獣…ケルベロス(Cerbère)
動物…豚(le porc)
⇔ 美徳…節制(la tempérance)
色欲
La luxure
悪魔…アスモデウス(Asmodée)
幻獣…サキュバス(Succube)
動物…蠍(le scorpion)
⇔ 美徳…純潔(la pureté)


Le Chat Noir

"Chat noir"の登場とその後の展開
パリとバルセロナの往還
19世紀後半、ボードレールが唱えた「現代性」という理念は、マネや印象派の画家達に新たな視覚的主題を与え、とりわけカフェは都市の近代性を象徴する重要なモティーフとなった。
ベル・エポック期には、シェレやロートレックによる多色刷りリトグラフのポスターが、ムーラン・ルージュなどのカフェやキャバレー文化を視覚的に拡張し、芸術と大衆文化の結節点を形成する。
本章で焦点を当てる「Le Chat Noir : 黒猫」は、1881年にロドルフ・サリスによってモンマルトルに開かれた芸術キャバレー。
その背景には、詩人エミール・グドー主宰の文学結社Les Hydropathesや、ジュール・レヴィのLes Arts Incohérents(支離滅裂芸術)運動があった。
彼らはアカデミスムのみならず、印象派すら既成の芸術とみなし、「絵画の描けない者による絵画」といった逆説的な理念によって、新たな表現の可能性を見出そうとした。
Chat Noirは、こうした前衛的結社や雑誌、舞台表現が連関する文化ネットワークの中で人気を博した。
特にアンリ・リヴィエールが中心となり発展させた影絵芝居は、シルエットによる平面性と象徴性を特徴とし、同時代美術と共鳴しつつ、巡業によってヨーロッパ各地に伝播していった。
この影響の具体例として、本章では1897年にバルセロナで開店した「クアトラ・ガッツ」を取り上げる。
鉄道網によりパリと結ばれた同地では、ラモン・カザスやサンティアゴ・ルシニョルらムダルニズマ(カタルーニャ近代芸術運動)の芸術家達が往還の中で新しい芸術を吸収し、Chat Noirを範とするカフェ文化を根付かせた。
若きパブロ・ピカソもこの環境で制作を深めていく。
しかし20世紀初頭に向け、カフェやキャバレーは特定の場所そのものから、芸術家が社会や自己を表現する装置としての性格を強めていく。
モンマルトルからモンパルナスへの重心移動はその象徴であり、本章は近代芸術における「場」の意味が変容していく過程を後付けるもの。
「パリの頭脳」と呼ばれた⟨シャ・ノワール⟩とその影響
モンマルトルの麓、ロシュシュアール通りにおいて、1881年、ロドルフ・サリスによって芸術キャバレー⟨Chat Noir⟩が開かれた。
詩人、画家、音楽家、風刺家らが集ったこの場所は、文学・音楽・視覚芸術が交錯するボヘミアン文化の交差点として機能し、「パリの頭脳」とも称される知的空間を形成した。
毎夜行われた詩の朗読やシャンソンは、サリスの巧みな司会によって観客参加型の風刺的言説空間へと昇華された。
あわせて発行された雑誌『シャ・ノワール』には、詩、コラム、社会風刺、時事漫画が掲載され、スタンラン、ヴィレット、カラン・ダッシュらによる挿絵は、当時の都市文化を鋭く映し出している。
中でもHenri Rivièreが考案した影絵芝居は高い人気を博し、「聖アントワーヌの誘惑」に代表される演目は象徴主義的な想像力を舞台化したとして知られる。
ジャポニスムの影響を受けたこれらの影絵芝居は、平面性と簡潔な色調の重なりによって構成され、象徴的イメージの連鎖として観客に強い印象を残した。
また、影絵芝居の巡業を告知するスタンランのポスター⟨シャ・ノワール⟩(nos.90,91,111)は、黒猫の図像によってキャバレーの理念を視覚化し、不朽アイコンとなった。
一方、同時代にゴーガンの思想を信奉した画家達は私的な結社としてナビ派を形成。
ヴァロットンの木版画に見られる白と黒の強い対比や平面性は、同時代の影絵の視覚文化と顕著な親和性を示している。


五十音対応表

あ 阿 un auvent
い 猪(亥) Le sanglier
衣 Le vêtement
威 La dignité
う 羽 La plume
宇 L'univers
雨 La pluie
卯 Le lapin
え 恵 La grâce
絵 La peinture
お 緒 Le cordon
男 L'homme
か 火 Le feu
歌 La chanson
花(華) La fleur
夏 L'été
果 Le fruit
き 喜 La joie
貴 La noblesse
希 L'espoir
城 Le château
く 公 L'officiel
久 L'éternité
け 華 La fleur
こ 弧 L'arc
狐 Le renard
さ 砂 Le sable
し 詩 Le poème
す 州 Le delta
せ 瀬 Le gué
そ 礎 La base
た 田 La rizière
ち 智 La sagesse
つ 津 Le port
て 手 La main
と 都 La capitale
兎 Le lapin
な 名 Le titre
に 尼 La religieuse
ぬ 鴑 L'oiseau
ね 音 Le son
根 La racine
の 野 Le champ
は 葉 La feuille
波 La vague
ひ 陽 Le soleil
緋 L'écarlate
妃 La princesse
灯 La lumière
ふ 譜 La partition
へ 舳 La proue
ほ 帆 La voile
ま 真 La vérité
み 魅 La charme
む 夢 Le rêve
め 愛 L'amour
も 模 Le modèle
や 矢 La flèche
ゆ 湯 Le bain
よ 夜 La nuit
ら 羅 Le tissu
り 理 La raison
る 瑠 Le lapis-lazuli
れ 麗 La splendeur
ろ 露 La rosée
が 雅 L'élégance
ぎ 義 La justice
ぐ 具 L'ingrédient
げ 夏 L'été
ご 語 La parole
ざ 座 La place
じ 寺 Le temple
ず 頭 La tête
ぜ 是 Le juste
ぞ 像 La statue
だ 打 Le coup
で 出 La sortie
ど 土 La terre
ば 馬 Le cheval
び 美 La beauté
ぶ 部 La partie
べ 辺 Les alentours
ぼ 慕 L'affection
ぱ 派 Le parti
ぴ
ぷ 布 La voile
ぺ
ぽ 歩 Le pas
しゃ 車 La voiture
しゅ 朱 Le vermillon
しょ 暑 Le chaud
あん 安 La sécurité